研究課題/領域番号 |
17K10586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒川 幸典 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10470197)
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研究分担者 |
山崎 誠 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50444518)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 食道外科学 / ctDNA / 次世代シーケンサー / 分子バーコード / liquid biopsy / 治療効果予測 / 浮遊癌細胞 / デジタルPCR |
研究成果の概要 |
癌患者の血液中に存在する腫瘍由来遊離DNA (ctDNA)は、腫瘍の持つ遺伝子変異を簡便に診断する手法として注目されている。今回、食道癌患者の治療経過ごとのctDNAを、分子バーコードを用いた次世代シーケンサー(NGS)を用いて行った。その結果、再発時の血液からは分子バーコードの使用の有無に関わらず原発巣と同様の遺伝子変異を検出できたが、術後の血液からは分子バーコードを用いたNGS解析のみ同遺伝子変異を検出できた(0.20%)。以上の結果から、分子バーコードを用いたNGSは食道癌ctDNAの高感度な検出を可能にする有用な手法である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BEAMingやデジタルPCRなどといったctDNAの検出に広く行われてきた手法は、特定部位の変異の高感度な検出には優れているが、食道癌などのように様々な部位に変異を生じる疾患では汎用性に乏しい。一方、NGSを用いた方法では少数のプライマーセットで網羅的な遺伝子解析が可能であるが、検出感度が低く、いずれも臨床応用には問題点が挙げられる。本研究では、分子バーコードを用いたNGSを用いることで食道癌ctDNAの高感度かつ網羅的な解析に成功した。本手法はctDNAを用いた臨床診断に有用である可能性が示唆された。
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