研究課題/領域番号 |
17K10601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 消化器癌 / exosome / 血球細胞 / 細胞間情報伝達 / 癌 / 遺伝子 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
血球細胞由来exosomeが胃癌細胞や中皮細胞に取り込まれることを確認した。赤血球由来のexosomeの添加によって、細胞増殖能に変化は認めなかったが、遊走能や中皮細胞との接着の亢進の可能性が示唆された。一方で血小板由来exosomeの添加では、細胞増殖能には明らかな変化は認めなかったが、遊走能が亢進する可能性が示唆された。また、これら血球由来exosomeの添加によって幾つかの細胞内分子発現の変化も確認された。一方で、血小板との共培養では、血小板が癌細胞を取り囲むように接着することが確認され、機能解析では、遊走・浸潤能の亢進に加えて細胞増殖能の亢進も認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、無核である血球細胞に含まれる様々な遺伝情報が細胞外に分泌され、それらが受け側細胞に取り込まれることによって、様々な機能変化を来たすことが判明した。実臨床では、担癌状態の末期には様々な血球の異常が認識されており、外科手術においては、術野への多量の血液が暴露することも周知の事実である。これら血球細胞の癌進展への関与についての更なる分子機序の解明によって、全く新たな治療法の開発が期待され、依然、治療成績が不良である高度進行癌患者に対して極めて大きな福音となると考えられる。
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