研究課題/領域番号 |
17K10605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
岩谷 岳 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (70405801)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食道癌 / circulating tumor DNA / 変異 / デジタルPCR / 血漿DNA / Circulating tumor DNA / 癌 / ゲノム / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
本研究では、症例特異的変異を対象としたdigital PCR (dPCR)を用いたctDNAモニタリングによる腫瘍細胞量の変動の追跡が食道扁平上皮癌の日常診療において臨床的有用性を有するかを検討した。独自デザインの31遺伝子を標的としたSCC panelを用い食道癌原発巣の変異スクリーニングを施行。検出された症例特異的変異に対し1症例1~3個のdPCR ProbeをデザインしctDNA解析を施行した。本研究では食道癌患者におけるdPCRによるctDNAモニタリングが、1) 再発や腫瘍増大予測、2) 正確な治療効果予測、3) 無再発状態の確認、において臨床的妥当性を有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代シークエンサー (NGS)を用いたctDNA解析は、組織採取困難な症例の癌診断や薬剤の投薬根拠となる変異の検出などいわゆるLiquid biopsyに適した方法である。しかし、治療期間での頻回な検査や長期間のfollow upなど広く多数の癌患者で行うことは、コストや解析時間を要する。また微量なctDNAはいずれの手法を用いても、偽陽性・偽陰性は完全に避けられないため、異なる手法による検証も必要である。治療法決定に多くの情報が必要な場合のNGS解析と治療効果の頻回な判定、長期間の再発モニタリングにはdigital PCRと合わせた効率的システムを確立した。
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