研究課題/領域番号 |
17K10609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小澤 壯治 東海大学, 医学部, 教授 (10169287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | バイオマーカー / 食道癌 / バソヒビン |
研究成果の概要 |
Vasohibin (VASH) は血管新生抑制因子であるVASH1 と血管新生促進因子であるVASH2から成る.89人の食道扁平上皮癌患者の血漿VASH1,VASH2濃度と食道癌56例の手術標本の組織におけるVASH1, VASH2発現の関係を解析した.血漿VASH1濃度は,リンパ節転移,浸潤形式に,血漿VASH2濃度は分化度に関連し,両者ともに血漿濃度高値が悪性度の高さに関連していた.また,血漿VASH1, VASH2濃度は,組織におけるVASH1, VASH2の発現と関連していた.この結果より血漿VASH1, VASH2濃度が,食道扁平上皮癌のバイオマーカーとして有用であると考えられた
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道扁平上皮癌は,浸潤性の増殖と急速な腫瘍増大を示し,予後不良の疾患である.食道扁平上皮癌に対するバイオマーカーや治療標的となる分子の同定は,予後を改善するための重要な課題である.本研究において,VASH1, VASH2の血漿濃度高値が悪性度の高さに関連しており,食道扁平上皮癌のバイオマーカーとしての有用性が明らかとなった.現在,Vasohibinの分子標的としての臨床応用の研究が進んでおり,血漿VASH1, VASH2濃度の解析が食道扁平上皮癌の治療薬選択や治療効果のモニタリングにも有用となる可能性が示唆される.
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