研究課題/領域番号 |
17K10619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 直樹 東北大学, 大学病院, 講師 (60547404)
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研究分担者 |
井本 博文 東北大学, 大学病院, 助教 (20754922)
内藤 剛 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50291258)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 代謝改善手術 / NASH / duodeno-jejunal baypass / bilio-pancreatic limb / Duodenal-jejunal bypass / Bilio-pancreatic limb / 肥満 / 糖尿病 / 胆汁酸 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
十二指腸空腸吻合術(Duodenal-jejunal bypass: DJB)を施行すると著明な体重増加抑制効果および糖尿病改善効果を認める一方、胆膵路(Bilio-pancreatic limb: BPL)を切除すると、減量・代謝改善効果がキャンセルされる。つまり、BPLの存在が重要である。今回、食餌誘発性NASHモデルラットに対して手術効果を検討した。DJB群では、組織学的なNASH改善効果を認めたが、BPL切除群では効果がキャンセルされることを見いだした。糖尿病改善効果と同様に、BPL切除によりDJBのNASH改善効果がキャンセルされることを確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満の増加と供にNASHは増加傾向であり、肝硬変や肝細胞癌の原因となり得る疾患である。NASHに対して減量以外の有効な治療法が無いが、近年、減量手術(代謝改善手術)によるNASHの改善が報告されており、手術が有効な治療法として注目されている。本研究は、NASHに対する代謝改善手術の理論的背景やバイパス長に一定の根拠を付すものである。また、今回得られた知見は、病因や改善機序の解明の一助となり、予防や創薬を含めた治療法の確立に貢献できるものと考える。
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