研究課題/領域番号 |
17K10630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂井 義治 京都大学, 医学研究科, 教授 (60273455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 大腸癌 / 次世代シーケンサー / ポリメラーゼイプシロン / 遺伝子変異 / ゲノム解析 |
研究成果の概要 |
大腸癌検体から抽出したDNAに対して、次世代シーケンサーを用いて体細胞遺伝子変異解析を行なった。変異数による分類を行い、hypermutated群とnonhypermutated-CRCに分類する事ができた。さらに、hypermutated群は、マイクロサテライト不安定性がある大腸癌(MSI-CRC)とPOLE遺伝子に変異を持つ大腸癌(POLE-CRC)に細分類された。 POLE-CRCは大腸癌全体の1.5%を占め、稀な群である。POLE-CRCはMSI-CRCおよびnonhypermutated-CRCと比較して、有意に良好な予後を示し、若年発症する事が大きな特徴である事がわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
POLE遺伝子変異を特徴とする大腸癌(POLE-CRC)を同定した。稀な腫瘍であるために、現在までにその遺伝子変異プロファイルや臨床病理学的特徴を明らかにした報告は認めていない。 POLE-CRCは若年発症するが、予後は非常に良好である。若年発症した悪性腫瘍に対しては、一般的に、侵襲の強いadjuvant therapyやneoadjuvant therapyが勧められる傾向にあるが、POLE-CRCである事が診断できれば、手術のみで完治が高い確率で見込める事が予想できる様になる。不要な抗がん剤や放射線治療を減らす事ができると考えられる。
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