研究課題/領域番号 |
17K10631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水島 恒和 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (00527707)
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研究分担者 |
松田 宙 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (00379207)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自然リンパ球 / 大腸癌 / 炎症性腸疾患 / 腸炎関連大腸癌 / 炎症性腸疾患関連癌 / 小腸大腸肛門外科学 |
研究成果の概要 |
手術症例切除標本より細胞を単離・採取し、大腸正常粘膜、通常型大腸癌組織、潰瘍性大腸炎(UC)炎症・非炎症粘膜、UC関連大腸癌組織に存在するヒト自然リンパ球(ILC)分画を明らかとした。NKp44+ ILC3は、大腸正常粘膜に最も豊富に存在するILC分画であり、通常型大腸癌において、三次リンパ組織(TLS)形成を介した抗腫瘍免疫誘導に関与している可能性が示された。UC関連大腸癌に関しては、頻度が少なく十分な解析は行えなかったが、UC炎症腸管のILC3はIL22を高発現しており、マウスレベルで示されているILC3ならびにIL22の腫瘍増殖促進への関与を支持する結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト通常型大腸癌や炎症性腸疾患(IBD)関連癌の腫瘍組織において、どのような免疫環境が作り出されているのか、その解析は発展途上である。ILCは腸管免疫で重要な役割を担うリンパ球であり、IBDの病因・病態への関与が示されつつあるが、大腸癌におけるILCについて解析した報告はなかった。本研究で、ヒト大腸粘膜、通常型大腸癌組織、UC粘膜に存在するILC分画を明らかとし、通常型大腸癌においてはTLS形成ならびに抗腫瘍免疫誘導への関与が示され、新規治療開発につながる結果を得た。UC関連癌に関しては、通常型大腸癌と全く異なる機序でILCが腫瘍免疫に関与している可能性が考えられ、今後更なる研究が期待される。
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