研究課題/領域番号 |
17K10635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
飯田 通久 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50554797)
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研究分担者 |
硲 彰一 山口大学, 医学部, 教授(寄附講座等) (50253159)
坂本 和彦 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50420526)
鈴木 伸明 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50526910)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸癌 / 癌間質 / miRNA / 肝転移 / 癌微小環境 / microRNA |
研究成果の概要 |
miRNAアレイによる網羅的解析の結果、、miR221およびmiR222は肝転移のない大腸癌症例に比較して肝転移を有する大腸癌の原発巣癌間質において有意に高かった。さらにqPCRによる発現解析では、miR221高発現群で肝転移、遠隔転移、脈管浸潤が多く、全生存期間が不良であった.同様にmiR222高発現群で肝転移、遠隔転移が多く、全生存期間が不良であった.一方、癌細胞におけるmiR221およびmiR222発現と臨床病理学的因子の間に有意な相関はなかった。ISHによる発現解析では肝転移症例の癌細胞および線維芽細胞の細胞質にmiR221およびmiR222発現が強く見られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌原発巣の間質においてmiR221およびmiR222の高発現は、大腸癌の進展とくに肝転移および遠隔転移に関与することが示された。このことは大腸癌の予後に最も関与する遠隔転移が起こる過程が新たに示された可能性がある。また癌間質のなかでも特に線維芽細胞においてmiR221およびmiR222の高発現が示されたことは、癌の進展や転移に関わるとされる癌関連線維芽細胞の発生の過程にもmiR221およびmiR222の高発現が関与することが示唆されており、癌関連線維芽細胞の制御という面でも意義深いと考えられる。
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