研究課題/領域番号 |
17K10677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 藤田医科大学 (2020) 岩手医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
高原 武志 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80453306)
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研究分担者 |
佐々木 章 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40275540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | SP細胞 / 肝再生 / 脾摘 / Side population細胞 / 肝外細胞注入療法 / 脾臓 / 肝切除 / 肝不全 / 大量肝切除 / 門脈圧 / 組織幹細胞 |
研究成果の概要 |
肝移植の代替療法として幹細胞移植が注目されている.SP細胞はDNA結合色素Hoechst 33342排泄能を持つ細胞で,様々な臓器に存在する.先行研究では,全臓器の中で脾臓がSP細胞の最大の貯蔵庫であることを見出した.本研究では,脾臓SP細胞に注目し,凍結による長期保存が可能かどうか調査することで移植細胞としての有用性を検証した.まず,ラット脾細胞を凍結し期間ごとのSP細胞の存在率を測定した.SP細胞はMP細胞と比較し一貫して凍結保存後の生存率が高かった.SP細胞は細胞移植候補として考えた際,凍結ストレスに強いという有利な特性を持つことが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々はSP細胞の入手源として脾臓に着目した.過去の文献では,ラット大量肝切除モデルに脾臓摘出を加えることで至適門脈圧へのコントロールが可能であり,肝再生が促進されたという報告がある. 今後,摘出した脾臓より分離したSP細胞を大量肝切除モデルに移植し,その生着率や肝再生への寄与などを検討していきたい.肝切除後に脾摘を行い,その脾臓よりSP細胞を分離して自家移植し,さらに肝再生を惹起する至適門脈圧に調整することが可能となれば,中長期的には再生医療における選択的細胞増殖法の開発への足がかりや切除不能肝腫瘍の究極的治療の開発につながると期待している.
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