研究課題/領域番号 |
17K10681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
石崎 守彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (10509467)
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研究分担者 |
海堀 昌樹 関西医科大学, 医学部, 教授 (30333199)
藤堂 具紀 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80272566)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経内分泌腫瘍 / ウイルス療法 / ウイルス治療 / 遺伝子組み換え単純ヘルペスウイルス / 悪性腫瘍 / ウィルス療法 |
研究成果の概要 |
T-01は神経内分泌腫瘍の細胞株に対し高い殺細胞作用を示し、低ウイルス量において細胞内でのウイルスの増幅を認めた。ヒト神経内分泌腫瘍細胞を移植したヌードマウス皮下腫瘍モデルにおいてT-01を投与した結果、ウイルスの濃度、投与回数に依存して腫瘍増殖の抑制効果が見られた。病理所見でウイルスの腫瘍細胞内増幅、周囲の腫瘍細胞破壊が認められた。T-01投与14日目の血清CEA・Chromogranin Aが非治療群でのみ有意に上昇し、腫瘍内のCEA染色陽性細胞の面積比率は非治療群と比較して有意に小さかった。以上から神経内分泌腫瘍の増殖はT-01投与によって抑制されうることが示唆されたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経内分泌腫瘍は細胞が神経内分泌細胞へ分化・増殖し悪性腫瘍化する疾患で、多くは膵臓や消化管に発生し、肝臓への転移が多い。特にGrade3:NEC(Neuroendocrine Carcinoma)に関しては悪性度が高く予後不良な疾患であり、未だ有効な治療法は確立されていない。抗がん剤の奏功率も低いため有効な治療法の開発が切望される。本研究の結果からNECに対するウイルス療法の効果に期待でき、有効性が確立され今後の臨床応用を目指すことができれば予後改善に繋がる可能性があると考える。
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