研究課題/領域番号 |
17K10682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
守屋 智之 埼玉医科大学, 医学部, 客員准教授 (10531303)
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研究分担者 |
山本 順司 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (40342654)
木下 学 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 准教授 (70531391)
守本 祐司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 教授 (10449069)
青笹 季文 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 准教授 (40649034)
野呂 拓史 獨協医科大学, 医学部, 講師 (10385346)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗腫瘍活性 / 免疫学 / 周術期管理 / LPSトレランス / 大腸がん / 転移性肝がん / 免疫療法 / 腫瘍免疫 / 抗腫瘍効果 / 肝臓外科学 |
研究成果の概要 |
LPSトレランスが抗腫瘍活性に影響を与えるかを検討した。BALB/cマウスを用いて、LPSを3日間連続で腹腔内投与し、LPSトレランスを誘導した。LPSトレランスを誘導したマウスでは大腸癌株Colon 26の門脈注射による大腸癌肝転移モデルにおいて、肝での腫瘍増殖が抑制され、コントロールに比較して生存期間が有意に延長していた。LPSトレランスマウスの肝ではNK細胞及びNKT細胞の数が増加しており、これらの細胞でPerforinやGranzyme Bの発現が増強していた。Perforin / Granzyme B系の活性化により、抗腫瘍活性が上昇、生存期間を延長させていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極微量のlipopolysaccharide (LPS)であらかじめ刺激することで生じるLPSトレランスの抗腫瘍活性に関しては、これまで報告がなく、その効果は不明なままであった。本研究で、LPSトレランスに抗腫瘍活性があり、その機序の一部が解明されたことは外科臨床・免疫分野において極めて有用な知見と考えられる。本研究の結果、LPSトレランスが消化器外科領域で新しいがん治療の一つの選択肢となる可能性が示され、治療成績のさらなる向上、予後の改善に希望がもたらされた。社会的意義のある研究成果と考えられた。
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