研究課題/領域番号 |
17K10683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
折茂 達也 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (80711861)
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研究分担者 |
若山 顕治 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50646544)
蒲池 浩文 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374237)
横尾 英樹 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70399947)
神山 俊哉 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (80322816)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | EB1 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究ではEB1と膵癌放射線抵抗性との関連を検討することを目的とした。術前に化学放射線療法を行った膵癌切除症例17例を対象にEB1の免疫染色を施行した。EB1陰性は10例、EB1陽性は7例であった。EB1と放射線効果判定(Grade1,2a,2b,3)との関連を検討したが、EB1と放射線効果の間には相関関係は見られなかった(R=-0.0236,p=0.928)。EB1と予後との関連も同様に解析したが、生存、再発ともにEB1の発現の有無では有意差を認めなかった(p=0.811,p=0.575)。EB1の機能解析を行うため、膵癌細胞株のKO株に対しての再発現、WTに対しての強制発現を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EB1は肝細胞癌において生物学的悪性度と関連しその過剰発現が肺癌の放射線抵抗性に関わるとの報告があり、本研究ではEB1と膵癌放射線抵抗性との関連を検討した。本研究の結果ではEB1と放射線効果の間には相関関係は見られず、またその発現と予後との関連も見られなかった。この結果の考察として、癌腫が違うことによるEB1の発現に違いがある可能性があること、またEB1の発現検討は既に放射線照射されている検体で行ったため、放射線照射の修飾がEB1発現に影響を及ぼした可能性が考えられた。しかし本研究で確立したEB1関連の膵癌細胞株が、EB1と膵癌の関連について今後新たな知見を生みだす可能性がある。
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