研究課題/領域番号 |
17K10690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高野 可赴 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30606306)
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研究分担者 |
滝沢 一泰 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30706437)
小林 隆 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40464010)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
坂田 純 新潟大学, 医歯学系, 講師 (70447605)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵癌 / 腫瘍微小環境 / マクロファージ遊走阻止因子 / 腫瘍関連マクロファージ / 再発形式 / 肝再発 |
研究成果の概要 |
膵癌の腫瘍進展に腫瘍関連マクロファージとマクロファージ遊走阻止因子 (MIF)が関与していると考え、通常型膵癌67例を対象としMIFについて免疫染色の結果と生存解析について検討した。 MIF発現と治療成績について、生存期間中央値はMIF高発現26.2か月、MIF低発現59.6か月(p = 0.035)と有意にMIF高発現の方が治療成績が不良であった。全生存期間に対する多変量解析では、MIF高発現は独立した予後不良因子であった(p =0.022, HR 2.613, 95%信頼区間:1.151-5.928)。以上の結果から、通常型膵癌切除例におけるMIF発現は独立した予後不良因子である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、膵癌の腫瘍微小環境については十分に解明されておらず、膵癌患者の病理標本を使った臨床的なアプローチにより解析することである。 本研究の社会的意義は、macrophage migration inhibitory factor を膵癌における予後予側因子の新しいバイオマーカーとして確立する契機になることである。また、膵癌腫瘍細胞におけるMIF発現と予後との関連を解析することで、膵癌の腫瘍微小環境形成機序に新たな視点で解釈をすることが可能であり、新たな膵癌治療方法の開発につながると考えられる。
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