研究課題/領域番号 |
17K10697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
清水 一也 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (50335353)
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研究分担者 |
三好 真琴 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50433389)
堀 裕一 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80248004)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵癌 / 抗がん剤耐性 / CD133 / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
我々が抗癌剤耐性の10人の膵癌患者 から樹立したCD133陽性膵癌幹細胞(PCSC)を用いて癌遺伝子K-Ras/MMP-10シグナルの上流因 子であるIntegrin-β3とFGF-2、FGFR1と、下流因子のMMP-10に活性制御を受けるMMP-1の発現がGEMにより促進されることを明らかにした。マウスに移植したヒトPCSCが、PCSCを単離した患者と同じGEM耐性機能を示すことを明らかにした。さらに遠隔転移を伴った進行膵癌で血清MMP-10値が正常であれば化学療法を行えば予後が46.8ヶ月、MMP-10高値で予後が2ヶ月となり、血清MMP-10値がバイオマーカーになる可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術・抗癌剤・放射線治療といった集学的治療の進歩にも関わらず、最新の膵癌の5年生存率は10%未満と依然として悪性腫瘍の中でもきわめて予後は悪い。 抗癌剤は画 期的な予後延長には程遠く、一旦奏効して も継続投与する間に大部分の臨床例で耐性を示す。我々は、抗癌剤耐性膵臓癌の治療法を開発する目的で、抗癌剤耐性になった膵癌患者より膵癌幹細胞(CPSC)を樹立し、マウスにそのPCSCを移植し得られた膵癌が抗癌剤耐性患者と同じ性状を有することを明らかにした。この系を用いることで抗癌剤耐性膵癌のバイオマーカーと新規治療薬のスクリーニングを開始することが可能となった。
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