研究課題/領域番号 |
17K10699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
寅田 信博 九州大学, 大学病院, 臨床検査技師 (00398075)
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研究分担者 |
宮坂 義浩 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40507795)
藤田 逸人 九州大学, 医学研究院, 助教 (40611281)
大内田 研宙 九州大学, 大学病院, 講師 (20452708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | MALDI-MSI / Energy Charge / 凍結組織アレイ / バイオマーカー探索 / Metabolome mapping / 膵癌自然発生マウス / 腫瘍間質 / メタボロームマッピング |
研究成果の概要 |
ヒト由来膵組織(膵癌、膵炎、正常膵)を用いて、低分子代謝産物を対象としたメタボロームマッピングでの検討において、ATP、ADP、AMPの分布は、正常組織で最もシグナルが高く、ついで、腫瘍組織、膵炎組織の順である傾向がみられたが、エネルギーとして利用できる割合を表すEnergy charge((ATP + 1/2 ADP) / (ATP + ADP + AMP))は、腫瘍組織でもっとも高い傾向がみられ、細胞外マトリックスにも細胞活動に必要なエネルギーが存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞外マトリックスのエネルギー状態については、腫瘍関連間質から乳酸およびピルビン酸が腫瘍細胞に供給されることをPavlides S(Cell Cycle, 2009)らが報告しているが、膵炎組織でも同様の傾向がみられることから、炎症等の刺激を受けた間質組織は高いEnergy chargeを維持し、組織の再生だけでなく腫瘍増殖に関与している可能性がある。そのメカニズムが解明できれば、新たな治療戦略標的につながることが期待でき、社会的意義がある。
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