研究課題/領域番号 |
17K10704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
今井 克憲 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60555746)
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研究分担者 |
中川 茂樹 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (10594872)
東 孝暁 熊本大学, 病院, 医員 (70594878)
林 洋光 熊本大学, 病院, 助教 (80625773)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腫瘍免疫学 / 免疫チェックポイント / 膵癌 / マクロファージ / 腫瘍微小環境 / PD-1 / PD-L1 / 腫瘍免疫 / 腫瘍浸潤マクロファージ / TNF-α / サルコペニア / 免疫学的癌微小環境 |
研究成果の概要 |
膵癌細胞におけるPD-L1の発現は有意に予後不良と相関し、その発現には腫瘍浸潤マクロファージが関与していた。膵癌細胞株と活性型マクロファージを共培養すると、膵癌細胞におけるPD-L1の発現が有意に増加した。さらにこれは活性型マクロファージが分泌するTNF-αによって制御されることが証明され、TNF-αが膵癌細胞におけるPD-L1の発現を制御するメカニズムとして、NF-κBの関与が示された。腫瘍浸潤マクロファージの分泌するTNF-αが膵癌細胞におけるPD-L1の発現を促しており、このTNF-αを抑制することが、新たな膵癌治療における治療ターゲットとなる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤の登場をうけ、抗腫瘍免疫療法は目覚ましい発展を遂げた。しかし治療効果を予測するバイオマーカーは確立しておらず、免疫学的な腫瘍微小環境の機序解明は急務である。 今回我々は膵癌において、免疫チェックポイント分子であるPD-L1の発現が予後に相関し、PD-L1の発現を調節する因子として腫瘍浸潤マクロファージが分泌するTNF-αを同定した。さらに、TNF-αがPD-L1の発現を制御するメカニズムとしてNF-κBの関与を証明し、新たな膵癌治療における治療ターゲットとなる可能性を示した。
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