研究課題/領域番号 |
17K10756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤井 泰宏 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40534673)
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研究分担者 |
内田 治仁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00550857)
大澤 晋 岡山大学, 大学病院, 講師 (20643414)
中谷 達行 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 教授 (50520920)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Diamond-like-carbon / 表面コーティング / 成膜法 / ePTFE / 人工血管 / 血液適合性 / 開存率 / 血管外科 / 無機コーティング / 細胞誘導 / 透析シャント / ダイヤモンドライクカーボン / プラズマコーティング / 動脈置換術 / 開存率向上 / 血管再建 / 動脈 / 静脈 |
研究成果の概要 |
本研究ではDiamond-like-carbon(DLC)を管状物質内面にコーティングする技術を開発し、成膜方法の特許を取得した。さらに、この技術をePTFE人工血管に応用して、管腔内面をDLCでコーティングした、DLCコーティングePTFE人工血管を開発した。DLCはePTFEの血小板付着を抑制し、フィブリノーゲン吸着を抑制、アルブミン吸着を促進した。このパターンはePTFEの血液適合性を向上させるものと、過去の報告から判断されるものであった。開発したePTFE人工血管を実験動物に植え込み、犬で動脈置換術後の内膜肥厚抑制傾向、ヤギで透析シャントの静脈側吻合部からの肉芽発達の抑制傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DLCは基本的に金属様コーティングで、これまで、DLCはステントや、整形外科の金属植え込みデバイスなど、金属での医療応用研究が主流であったが、我々の研究で、樹脂に対しコーティングできるようになり、さらに管腔状物質内腔面に世界で初めてコーティングできるようになった。これにより、人工血管、各種カテーテル等、医療で使用する数多くの管状物質へのコーティングが可能となり、本研究により、これらのデバイスへの応用の可能性がかなり高まった。DLCは加工が容易であり、いろいろな種類のDLCを作成することが可能である。付着するタンパク、細胞をコントロールできる医用コーティングとなる可能性がある。
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