研究課題/領域番号 |
17K10762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
橋爪 卓也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80611582)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ステントグラフト / TEVAR / 大動脈解離 / リモデリング / 大血管外科学 |
研究成果の概要 |
慢性解離性大動脈瘤に対するステントグラフト治療後の瘤制御に影響する因子について検討した。 ステントグラフト留置前後の真腔、偽腔の圧変化を4例について測定した。瘤径は2例で縮小、2例で変化なしであったが、収縮期圧、脈圧変化について一定の傾向は見られなかった。さらに13例を加え、計17例について分枝解離や偽腔の血栓化について検討した。偽腔起始の腹部分枝の存在により腹部偽腔は開存したままでも、胸部偽腔の血栓化が得られれば高率に瘤制御が可能であった。瘤縮小は術後6ヶ月と早期に確認された。一方、治療後に瘤増大が見られた症例ではtype1やtype3などの高圧系のendoleakの関与が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発症後1年以上経過した後期慢性期の解離性大動脈瘤に対するステントグラフト治療では、急性期あるいは亜急性期症例に比べ、瘤化制御が困難であることが問題とされてきた。この一因として腹部分枝の関与による腹部偽腔の開存が問題とされてきた。当研究では胸部の偽腔の血栓化を得ることで、腹部偽腔が開存したままの症例でも高率に瘤制御に成功することが示された。また縮小症例では6ヶ月程度と早期に瘤径変化が得られることが明らかとなった。 本研究により段階的治療が正当化され、初回治療での腹部分枝への過大な介入を回避することで、低侵襲化や医療費削減に寄与すると考えられる。
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