研究課題/領域番号 |
17K10771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
山本 隆一 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (10094111)
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研究分担者 |
蒲生 修治 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (20273930)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 冠動脈バイパス手術 / 糖尿病 / 血小板 / インスリン / 伏在静脈 / スパズム / セロトニン(5-HT) / セロトニン / 血小板凝集 / 心バイパス手術 |
研究成果の概要 |
5-HT受容体は血小板膜に発現し、それ自体や他の血小板から放出される5-HTによって活性化され、急速な血小板凝集を引き起こすことが知られている。 5-HTによって誘発される血小板凝集に対するインスリンの阻害効果は、ウサギ血小板で確認された。しかし、ヒト血小板では、5-HTによって誘発される血小板凝集に対するインスリンの阻害効果は確認されなかった。したがって、糖尿病患者の血管で観察される5-HTに対する血管収縮反応の増強は血管収縮筋細胞に限定され、血小板への5-HT単独刺激の寄与は小さいと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまで、糖尿病におけるグラフト血管れん縮の増大には、インスリンによる細胞膜からの5-HT2A受容体インターナリゼーション作用の減弱が関連することを明らかにしてきた。しかし、この反応が血小板でも同様に起こるかは分かっていない。現在、周術期の血管れん縮抑制にはCa拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬等が使用され、治療成績は改善されつつあるが、より有効で安全な予防法の確立が必要とされている。食生活の変化や高齢化社会の進展などにより、糖尿病患者に対する冠動脈バイパス手術施行回数が年々増加する中で、本研究の社会的意義は大きいと思われる。
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