研究課題/領域番号 |
17K10773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
笠島 里美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (20444200)
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研究分担者 |
尾崎 聡 金沢大学, 保健学系, 助教 (40401921)
川島 篤弘 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20242563)
笠島 史成 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (90303304)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | IgG4関連疾患 / IgG4関連大動脈瘤 / 外膜肥厚 / matrix metalloproteinase / MMP / 濾胞樹状細胞 / 組織球 / 樹状細胞 / 動脈瘤拡大 / 炎症性大動脈瘤 / サイトカイン / IgG4 |
研究成果の概要 |
IgG4-AAAの外膜におけるMMPs発現は,動脈瘤の形成と進行のみならず,線維性外膜のリモデリングとの関連が示唆された.血管内治療後のIgG4-AAA の中で,術後IgG4上昇を示す群は,術前IL-6高値,術後瘤径拡大を示し,進行傾向のある高リスク群であった.この群は,術前IgG4/IgG比,血清MMP-9,単球,好酸球の比率がいずれも高く,これらはIgG4-AAAの術前予後予測因子の候補である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgG4血管病変は,解離や瘤破裂等の急性の致死的合併症があり,緩徐な経過の他臓器IgG4関連疾患とは予後が大きく異なる.動脈硬化性大動脈瘤と比較して,進行が速い場合があり,治療方法の選択も慎重にすべきである.今回の研究では,今まで明らかにされていなかった大動脈外膜のMMPs産生が明らかになり,特にMMP-9の産生とIgG4関連疾患の活動性との関連が解明された.そのため,術前に,動脈硬化性大動脈瘤とIgG4血管病変を鑑別することの意義が明確となり,IgG4血管病変と診断された場合,治療方針の選択,進展や増悪の指標が明示され,IgG4関連血管病変患者の余命,予後予測に光明が得られた.
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