研究課題/領域番号 |
17K10777
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
岩田 剛和 千葉県がんセンター(研究所), 呼吸器外科, 部長 (30586681)
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研究分担者 |
吉野 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)
畑 敦 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30750806)
坂入 祐一 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (30551949)
中島 崇裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20400913)
鈴木 秀海 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60422226)
金田 篤志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10313024)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 特発性肺線維症合併肺癌 / 肺扁平上皮癌 / 網羅的DNAメチル化解析 / 網羅的遺伝子変異解析 / 特発性肺線維症 / 次世代シークエンサー / 網羅的メチル化解析 / 遺伝子変異解析 / 扁平上皮癌 / メチル化 / 遺伝子変異 / 遺伝子異常 / ピルフェニドン / 肺癌 |
研究成果の概要 |
本研究では特発性肺線維症(IPF)合併肺扁平上皮癌の臨床手術検体を用いて、ビーズアレイ、エクソンシークエンスを用いた網羅的遺伝子解析を行った。DNA異常メチル化解析により2つのepigenotype(高メチル化群、低メチル化群)を同定し、IPF合併例では低メチル化傾向を示すタイプの腫瘍が多い事が分かった。さらにパイロシークエンスによる検証を行い、低メチル化が独立した予後不良因子である事がわかった。 さらに変異解析では変異スペクトラムとしてはC>Tのパターンが多く、Signature 1を主な変異シグニチャーとして同定した。また特異的な遺伝子変異を認め、予後不良因子となっている事を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性肺線維症(IPF)合併肺癌は予後不良である事が報告されているが、その分子生物学的詳細は不明であった。 今回我々が行ったIPF合併肺扁平上皮癌に対する網羅的DNAメチル化解析は世界初の試みであり、これにより予後不良なタイプとして同定された低メチル化扁平上皮癌とIPF症例に相関を認めた事、遺伝子変異解析によりIPF症例で予後不良因子となる特有の遺伝子変異を認めた事から、これらの分子異常はIPF合併扁平上皮癌の生物学的悪性度を示している事が示唆され、さらにバイオマーカーとしての有用性が示唆された。 本研究は肺扁平上皮癌の層別化やIPF合肺癌の分子生物学的詳細に新たな知見を与える研究である。
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