研究課題/領域番号 |
17K10785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 岡山大学 (2019) 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター(臨床研究部) (2017-2018) |
研究代表者 |
三好 健太郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (50534773)
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研究分担者 |
大藤 剛宏 岡山大学, 大学病院, 教授 (40452578)
杉本 誠一郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (40570148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肺移植 / ドナー / 無気肺 / ドナー肺摘出法 / 臓器ドナー / 肺保護 |
研究成果の概要 |
脳死ドナーが臓器提供に至る過程においてしばしば生じる無気肺は移植後早期肺機能障害の一因となりうる。循環停止ののちに無気肺の解除を行うAcirculatory lung recruitment (ALR)を採用することで脳死コンディションにおける無気肺再潅流による負荷が回避され,グラフトの障害を軽減し得ると仮説し、ブタ肺移植モデルを用いてこれを検証した。 ALR法により摘出、保存し、移植された場合、従来法である無気肺解除後に循環停止させ保存した場合と比較して移植後のガス交換機能が良好であった。ドナー肺摘出手術において循環停止後の無気肺解除手技は従来法と比較して臓器保護的であることが証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドナーにおける無気肺解除後の機能悪化は臨床現場で頻回に経験されることでありながら、その原因の同定と解決策についてこれまでに詳細になされた検討はない。無気肺はドナー体内で生じる肺に対する障害因子の中でも最も頻度が高く重大な因子であり、提供された臓器の使用を阻む最大の要素となっている。本研究により、循環停止後に無気肺解除を行うことが移植肺にとって保護的手技をとなることが証明された。臓器使用率の上昇、移植数の増加に大きく貢献できると考えられる。本研究から得られる結論は、肺移植における日常診療に直結する非常に実用的な内容になる。
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