研究課題/領域番号 |
17K10810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
千田 雅之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70333812)
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研究分担者 |
林 啓太朗 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10323106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | LAT1 / スタチン / 胸腺癌 / 胸腺上皮性腫瘍 / 胸腺腫 / アミノ酸トランスポーター / 癌 / 胸腺 / トランスポーター |
研究成果の概要 |
ヒト胸腺悪性腫瘍におけるLAT1発現を検討した結果、LAT1は胸腺腫には発現せず、胸腺癌にのみ発現することからLAT1の発現は、胸腺腫と胸腺癌を鑑別するマーカーになりうること、LAT1発現パターンが予後予測因子となりうることが分かった。 in vitroの解析においては、LAT1の阻害は胸腺癌細胞株増殖を抑制することを明らかにしたが、HMG-CoA還元酵素阻害薬スタチンがより増殖を抑制することを見出した。スタチンによる増殖抑制はプレニル化阻害によることが分かった。ヒト胸腺癌細胞におけるHMG-CoA還元酵素の発現は顕著に亢進している一方、正常胸腺上皮細胞ではほとんど認められないことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少がんである胸腺癌に対する研究はこれまであまり進んでこなかった。本研究では胸腺腫と同等に扱われがちな胸腺癌がその代謝においても全く異なるものであり、アミノ酸代謝、脂質代謝を阻害することで細胞増殖に抑制を加えられることを明らかにした。本研究で用いられたアミノ酸トランスポーターであるLAT1の阻害薬や、HMG-CoA還元酵素阻害薬スタチンの臨床での有用性の検討が今後必要となってくる。
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