研究課題/領域番号 |
17K10813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
猶本 良夫 川崎医科大学, 医学部, 特任教授 (00237190)
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研究分担者 |
深澤 拓也 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20379845)
山辻 知樹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40379730)
高岡 宗徳 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50548568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胸膜中皮腫 / PIK3CA / AKT / Midkaine / 分子標的治療法 / 悪性胸膜中皮腫 |
研究成果の概要 |
胸膜中皮腫における、PI3K活性高値は予後不良因子であることが報告されている。今回我々は、新たにiMDKをリード化合物とする誘導体(derivatives)の合成を行い、これらの小分子化合物の悪性胸膜中皮腫に対する抗腫瘍性を検討した。上皮型胸膜中皮腫株:MSTO-211Hにおいて、2種の派生化合物がiMDKよりも低濃度で抗腫瘍性を示した。当該化合物添加後48時間後のウェスタンブロット解析のからリン酸化AKTの抑制が確認できた。またBcl-2阻害剤: ABT263はiMDKのMSTO211H株における抗腫瘍効果を増強し、併用効果の有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸膜中皮腫における有効な分子標的療法は未だ樹立されていない。その中で近年、悪性胸膜中皮腫におけるPI3Kinase活性が予後不良因子であり、当該活性を抑制することで中皮腫の増殖を抑制できることが報告された(Varghese et al. Cancer 117. 361-71. 2011)。本研究において、iMDK派生化合物X,Yは中皮腫細胞株MSTO211Hに対し低濃度で抗腫瘍性を示し、臨床化合物として有望と考えられた。本研究による新規治療開発は、平均生存期間が1年未満という悪性胸膜中皮腫の予後の改善、胸水貯留による呼吸困難や胸痛等の症状の緩和を目指すものであり、その学術的意義は大きい。
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