研究課題/領域番号 |
17K10828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
亀田 雅博 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50586427)
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研究分担者 |
安原 隆雄 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50457214)
田尻 直輝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80782119)
佐々木 達也 岡山大学, 大学病院, 助教 (80790865)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 電気刺激療法 / long-term potentiation / 神経幹細胞 / 慢性低灌流 / パーキンソン病 / 迷走神経刺激 / 電気刺激 / 神経再生 / 中枢神経系疾患 / 実験脳外科学 / LTP / うつ病 / 認知症 / 脳性麻痺 |
研究成果の概要 |
我々は, 健常なマウスに対して, 電気刺激を与えることで,神経新生が促進させることをすでに確認している。これを受けて,本研究では,中枢神経系疾患に対して電気刺激療法を行い,内因性の神経幹細胞を活性化させることで,脳が元来備え持つ組織修復作用を効果的に誘導できるか検証した.その結果,成体ラットを用いた慢性低灌流モデルに対して,高頻度刺激さらにはlong-term potentiationを誘発させることで神経新生が促進されることで,虚血負荷(慢性低灌流)後の生体がもつ組織修復作用を,効率的に誘導させうることが確認できた。そして,本研究の成果を英文誌上に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人期・老年期の海馬歯状回における神経新生の低下と中年期以降の海馬機能の低下の間に関連が報告されている。これまでに,脳虚血後に海馬で神経新生が生じることが報告され,これを増幅させ治療につなげるアプローチが試みられてきた。今回は慢性低灌流によって海馬機能を低下させ電気刺激療法を行なったが,これは比較的侵襲度が高い。一方で電気刺激療法で得られる反応は,知的活動や運動等によっても惹起されることが明らかになっている。よって人への応用では,脳へ直接電極を挿入する電気刺激療法の形ではなく,preclinicalの段階から知的活動や運動によって神経新生を促し,進行を予防することが好ましいと考える。
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