研究課題/領域番号 |
17K10834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡内 正信 香川大学, 医学部, 助教 (50615036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 脳出血 / デフェロキサミン / 脳浮腫 / 脳萎縮 / 高血圧性脳出血 / 鉄 / deferoxamine / 二次的脳損傷 |
研究成果の概要 |
脳出血に対する2次的脳損傷に対するデフェロキサミン(DFX)の治療効果を検討した。SDラットの右基底核に100μlの自己動脈血を定位的に注入することで脳出血モデルを作成した。DFXの投与濃度、投与期間、投与するタイミングを検討した。評価は、DFX治療3日後の脳浮腫、56日後の脳萎縮およびその期間の神経症状にて行った。DFXはラット脳出血モデルにおいて脳浮腫を軽減させ、神経脱落症状を改善し、脳萎縮を抑制した。DFXの至適濃度は50mg/kg、治療期間は7日間、治療開始時期は脳浮腫に対しては 12時間以内、神経症状および脳萎縮に対しては24時間以内であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳出血後の脳浮腫、脳萎縮および神経脱落症状は、患者の予後を左右する重大な因子である。鉄キレート剤であるDFXは脳出血後の脳損傷を改善できることが示唆された。本実験にてDFXの適切な濃度、投与期間、投与タイミングを示した。このデータは、今後脳出血に対するDFX治療が臨床応用されていく上で非常に重要である。
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