研究課題/領域番号 |
17K10854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
高木 俊範 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00452152)
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研究分担者 |
内田 和孝 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10570674)
吉村 紳一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40240353)
白川 学 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50425112)
中込 隆之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80434950)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脂肪組織由来間葉系幹細胞 / 脂肪 / 間葉系幹細胞 / 脳出血 / 細胞治療 / ヒト脂肪由来幹細胞 / 神経保護 / ヒト脂肪組織由来幹細胞 |
研究成果の概要 |
コラゲナーゼ誘発脳出血モデルマウス(C57BL/6)に対し、脳出血誘導24時間後にヒト脂肪由来幹細胞(hADSC)の静脈内投与により、脳出血により悪化する高次脳機能障害ならびに運動機能障害が改善することを示した。またその有効性メカニズムとしては、亜急性期にhADSC群で血腫周囲のCD11b+細胞の減少を認めた。次にフローサイトメトリーにて評価を行ったところ、マクロファージやミクログリアはhADSC投与により絶対数が脳内で抑制されていることが示された。 これらの結果からhADSCは脳出血の急性期から亜急性期において、免疫担当細胞を抑制する ことで慢性期の神経所見を改善する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、予後を改善し得る治療に乏しい急性期脳出血において、慢性期の神経学的後遺症を軽減し得る治療が、脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いることで達成可能である可能性を示している。 すでに脳梗塞に対する骨髄由来間葉系幹細胞を用いた治験が多数行われているが、本研究の結果は、間葉系幹細胞を用いた細胞治療が、脳出血という新たな疾患をターゲットとし得ること、またより侵襲が少なく入手可能な脂肪組織由来の間葉系幹細胞によっても、脳卒中の予後を改善し得る可能性を示唆している。
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