研究課題/領域番号 |
17K10856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
園田 順彦 山形大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90302140)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膠芽腫 / 再発形式 / CD133 / TERT / PTEN / 生存期間 / Glioblastoma / recurrence pattern / IDH / multifocal / distrant recurrence / SVZ / Cancer stem cell / 遠隔再発 / 腫瘍幹細胞 |
研究成果の概要 |
初発膠芽腫153例を用い解析を行い、TERTプロモーター変異型は有意に野生型に比較し多発・遠隔再発例が多かった。その他、PTEN遺伝子の欠失、CD133の高発現が遠隔再発に関連する因子として考えられた。またTERTプロモーター変異例ではEGFR CDKN2A PTENの異常と強く相関を認めたのに対し、野生型はPDGFR CDK4 TP53といった別の遺伝子異常と強く相関していた。以上より、TERTプロモーター領域の変異を持った膠芽腫は、多発性・浸潤性に発育し予後不良であり、野生型と比較し全く別の遺伝子異常のプロファイルを持っている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は大多数が局所再発をきたし予後不良とされる、膠芽腫の中で従来まれとされてきた遠隔再発に着目し、再発形式に関与する因子を明らかにしたものである。結果としてPTEN遺伝子異常、TERTp変異、CD133の3つの因子は膠芽腫の再発形式に強く関与していることを初めて明らかにした。本研究により、膠芽腫の後療法は現在 局所再発のみを対象に行われているが、今後上記3因子をもつ腫瘍に関しては、遠隔再発を念頭においた治療を行うなど、今後の個別化医療につながる可能性が示唆され、社会的意義が大きいと考えられる。
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