研究課題/領域番号 |
17K10858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
田中 慎吾 金沢大学, 医学系, 助教 (40507084)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | RBPJ / Notchシグナル / グリオーマ幹細胞 / STATシグナル / 膠芽腫 / STAT3 / RBPJk / Stat3 / RBPJk |
研究成果の概要 |
膠芽腫は原発性悪性脳腫瘍であり予後不良な難治性の疾患である。本研究は膠芽腫幹細胞に対する標的治療研究である。我々はNotchシグナルの活性指標となる核内転写因子RBPJに着目した。膠芽腫組織ではRBPJの発現が正常脳より高いこと、膠芽腫幹細胞は分化型膠芽腫細胞よりもRBPJの発現が高いことを確認した。膠芽腫幹細胞のRBPJ抑制により細胞増殖低下、幹細胞形質喪失を認めた。メカニズムとしてRBPJの阻害により下流因子のインターロイキン6とSTATシグナルの抑制が誘導されたこと突き止めた。動物実験においても腫瘍の縮小を認めた。膠芽腫幹細胞制御にはRBPJの阻害が有効であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Notchシグナルは様々な癌腫において幹細胞性の維持や細胞増殖などの機能を有するとされている。膠芽腫幹細胞においても同様であり、本研究ではNotchシグナルの活性に重要な核内転写因子RBPJが膠芽腫幹細胞で高発現していることを確認した。膠芽腫幹細胞のRBPJを抑制することにより腫瘍細胞の増殖遅延や幹細胞性維持機能の低下が認められた。従って、膠芽腫幹細胞制御にRBPJが重要な役割を果たしていることが示唆された。
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