研究課題/領域番号 |
17K10860
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
川瀧 智之 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20303406)
|
研究分担者 |
齋藤 正夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90345041)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | グリオーマ / 上皮間葉転換 / 浸潤能 / ZEB / 膠芽腫 / 浸潤 / ベバシズマブ / 薬剤抵抗性 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
ヒト膠芽腫における上皮間葉転換(EMT)の機序について検討した。4種類の細胞株を用いて定量的PCRにより転写因子であるZEB1およびZEB2の高発現を確認した。また、悪性グリオーマ細胞株におけるZEB1 / 2転写因子の発現阻害は、相乗あるいは相加的に浸潤抑制効果を認めた。さらに、組織における発現と悪性度との相関が認められた。しかしながら、in vivoにおけるマウス皮下移植モデルでは、腫瘍の増大には、明らかな相乗効果はなかった。また、Bevacizumab依存的なグリオーマ細胞株の浸潤能とこれらの転写因子との関連性については現在、検討中であり今後の課題である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本検討では、グリオーマが上皮間葉転換(EMT)という形質転換により、組織における微小環境を巧みに変えて、浸潤や増殖し、これが薬剤抵抗性の根幹であるという仮説に基づき研究を始めた。グリオーマ株やヒトグリオーマ組織におけるEMT関連因子であるZEB1/2の発現が更新し、間葉系の形質を発現し浸潤能を更新している可能性が示唆されたが、Bevacizumab依存性浸潤能には、さらなる検討が必要である。
|