研究課題/領域番号 |
17K10868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 鹿児島大学 (2018-2019) 九州大学 (2017) |
研究代表者 |
吉本 幸司 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70444784)
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研究分担者 |
赤木 洋二郎 九州大学, 大学病院, その他 (10570773)
空閑 太亮 九州大学, 大学病院, 助教 (40759932)
西村 中 九州大学, 大学病院, 助教 (90452755)
飯原 弘二 九州大学, 医学研究院, 教授 (90270727)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膠芽腫 / HDAC7 / glioblastoma / mitochondria / Glioblastoma / glioma / mesenchymal |
研究成果の概要 |
培養細胞を用いた解析では、臨床検体での解析同様にHDAC7はmesenchymal typeの腫瘍で悪性化に関与していることが明らかにできた。また細胞内局在の解析では、HDAC7はほとんどは核内に局在しているが、一部は細胞質にも局在していることが分かった。特に強制発現させた腫瘍では、細胞質に分布する割合が増加していた。HDAC7は構造的に核移行シグナルを有しており、核―細胞質間を移動することが報告されているため、HDAC7が核内から細胞質に移動することが、機能的に重要な役割を果たしていることを示唆する結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫は集学的な治療を行っても依然完治が難しい疾患である。HDAC7は、膠芽腫が悪性性質を獲得する上で重要な役割を果たしている可能性がある分子として我々が見出したヒストン脱アセチル化酵素である。前述したように、現在ではヒストン脱アセチル化以外のHDAC7の機能も報告されているが、どのような機序で膠芽腫の悪性性質を獲得に関与しているのかは分かっていない。本研究成果により膠芽腫の悪性形質獲得の機序を解明することで、膠芽腫の新たな治療標的を同定できる可能性がある
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