研究課題/領域番号 |
17K10874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
齊藤 邦昭 杏林大学, 医学部, 学内講師 (50446564)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | liquid biopsy / グリオーマ / digital PCR / cancer panel / glioma / 次世代シークエンサー / リキッドバイオプシー |
研究成果の概要 |
難治性のグリオーマにおいて血清/髄液中cell free DNA (cfDNA)を抽出し、遺伝子変異やDNAメチル化について高感度解析を行い、腫瘍の診断や再発の早期発見、バイオマーカーの検出を目指すことを目的とした。グリオーマ症例のcfDNAを用いて、デジタルPCRによるIDH1変異やTERTプロモーター変異の検出が可能であった。また、初発時、再発時の腫瘍検体について次世代シークエンサーを用いて遺伝子変異解析を行い、腫瘍の時間的多様性やhypermutator phenotype化を確認した。cfDNAの次世代シークエンサーによる解析には、抽出DNAの質を上げる必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血清/髄液中のcfDNAを高感度解析することで、IDH変異やTERT変異などグリオーマの基本的な変異を検出することが高い感度特異度でできるようになった。グリオーマの非侵襲的な診断法の確立につながり、治療効果の判定や再発の検出としても画像診断より高い精度で行える可能性が示された。腫瘍の経時的な変化に伴う治療方針の最適化を行うことも可能となり、治療困難なグリオーマの予後改善に大きく貢献しうる。さらに、次世代シークエンサーを用いて経時的に解析が可能となれば、腫瘍の時間的多様性の解明から再発/悪性転化の機序の解明につながる可能性も秘めている。
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