研究課題/領域番号 |
17K10879
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
黒岩 敏彦 大阪医科薬科大学, その他部局等, 名誉教授 (30178115)
|
研究分担者 |
梶本 宜永 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (30224413)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 悪性神経膠腫 / 光線力学療法 / 5-aminolevulinic acid / 腫瘍幹細胞 / 一重項酸素 / 光線力学治療 / 5-アミノレブリン酸 / 組織内照射 / プロトポルフィリン / プロトポルフィリンIX / 5-アミノレブリン酸 / 5アミノレブリン酸 / 光線力学診断 |
研究成果の概要 |
照射計画ソフトの開発の遅れから5-ALA PDT臨床試験は開始することができなかった。しかし、5-ALA PDTに必要な基礎研究を継続した。その結果、治療抵抗性であるグリオーマ幹細胞に対する5-ALA PDTの有効性を2つの側面から証明することができた。第一は、低酸素環境下のグリオーマ幹細胞に対する5-ALA PDTの有効性の証明である。第二は、より治療抵抗性が強い間葉系のクリオーマ幹細胞においても5-ALA PDTが有効であることを示した。一方、光照射においては、一重項酸素モデルと細胞死を誘導する一重項酸素閾値を用いた悪性脳腫瘍に対する5-ALA PDTの臨床シミュレーション手法を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性神経膠腫は、免疫療法や免疫療法が進歩した現在でも難治性の悪性腫瘍である。5-ALA PDTは、低侵襲な次世代治療として期待されており、活性酸素を介しているため、その照射計画は複雑になる。本研究では、その困難さにより臨床試験には到達できなかったが、一重項酸素モデルと一重項酸素閾値を使用した悪性脳腫瘍に対する5-ALA PDTの照射シミュレーション手法を開発した。また、最も治療抵抗性が強いとされる間葉系や低酸素環境下での腫瘍幹細胞においても5-ALA PDTが有効であることを示した。これらの結果は、5-ALA PDTの臨床応用に必要な基礎的基盤を築くことができたことを示している。
|