研究課題/領域番号 |
17K10901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳平 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00572596)
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研究分担者 |
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20538136)
長濱 宏史 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
中崎 公仁 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70722461)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 神経可塑性 / 骨髄間葉系幹細胞 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
実験的脳梗塞に対してMSCを経静脈的に移植した結果,運動機能の改善が得られることが判明した.神経機能の回復をもたらすMSCの治療メカニズムとして,投与したMSCによって脳の機能的代償変化が賦活化されるとともに,特に左右大脳半球を結ぶ神経線維を損傷から保護することで,自然回復で得られる以上の運動機能の改善に貢献していることを報告した(Nagahama et al., Brain Res, 2018).この結果から我々は,MSC治療によって,脳内には明らかな神経回路の再構築が惹起される可能性を見出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実験的脳梗塞に対する骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与は,すでに臨床における安全性や有効性の検討がなされている.本研究における研究成果によって,骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与による治療効果を発揮するメカニズムとして,骨髄間葉系幹細胞の投与によって,脳梁を介する両側大脳皮質運動野の連絡線維の保護が惹起され,それが神経機能の回復に貢献している可能性を明らかにしたことは,骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与によって,病側脳のみならず反対側の皮質に対して喪失した神経機能の回復に貢献するメカニズムが作動することを示唆しており,今後の臨床における有用性を考慮した際の社会的意義は高いものと考えられる.
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