研究課題/領域番号 |
17K10911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
古瀬 元雅 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (70340560)
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研究分担者 |
川端 信司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (20340549)
野々口 直助 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388263)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線壊死 / 血管新生 / 炎症 / 放射線画像診断 / ベバシズマブ / HIF-1 / VEGF / 放射線学的診断 / bevacizumab / brain tumor / radiation necrosis / radiological diagnosis / 癌 / 脳腫瘍 / X線 |
研究成果の概要 |
ラットを用いて放射線壊死のモデルを作成し、分子機構解明を行った。照射7カ月後で放射線壊死は最盛期となり、mRNAおよびmiRNAのマイクロアレイ解析にて多くの炎症・免疫反応に関わるgene pathwayで有意な発現変動を認めた。放射線壊死の診断に関しては、システマティックレビューを行い、既存の画像診断の診断精度を検討した。原疾患がグリオーマと放射線壊死では診断精度が異なり、形態、代謝、血流をより反映するよう画像検査を複合的に診断することが診断精度向上につながることが判明した。放射線壊死に対するベバシズマブ治療では、5mg/kgの3回投与でも一定の治療効果が期待でき、さらに検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法、分子標的治療、免疫療法および新規放射線治療などがん治療の研究が進む一方で、生じうる合併症を克服する取り組みも重要である。脳腫瘍治療において放射線治療は不可欠であり、その有害事象の改善なくして放射線治療の進歩はないと考える。放射線壊死の予防、診断、治療を可能とするためにはその病態メカニズムを明らかにすることが必要である。放射線壊死の動物モデルの作成は困難であり、多くの施設で試みられているが確実な方法がない。また診断方法においてもどの画像診断が有用かも十分明らかになっておらず、治療においてはエビデンスのある治療はない。本研究の成果はこれらの問題点に対して解決の一助となると考える。
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