研究課題/領域番号 |
17K10912
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
加藤 天美 近畿大学, 医学部, 教授 (00233776)
|
研究分担者 |
吉田 久 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (50278735)
露口 尚弘 近畿大学, 大学病院, 准教授 (50295705)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 全般てんかん / 脳梁離断 / 安静時fMRI / 高ガンマ活動 / 神経メットワーク / fMRI / てんかん外科 / 脳機能ネットワーク / 脳波 / ネットワーク / ファイバートラッキング / てんかん / てんかん外科治療 / 脳梁離断術 |
研究成果の概要 |
脳梁離断を施行した難治てんかん患者6例に対して手術前後の変化を検討するため安静時fMRI検査を施行した。術前後で評価可能であった5症例を解析した。解析にあたって、関心領域は視床並びにDMN を構成する内側前頭前野・左右下頭頂小葉・後帯状皮質に設定した。脳梁離断した症例では部分発作、全般発作、失立発作は減少した。安静時fMRIで両側視床間の結合が有意に低下したことから脳梁が両側視床の機能的結合にきわめて重要な役割を担っている可能性が考えられ、これは脳梁離断術により全般発作が抑制される機序を考える一助になる可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梁離断術により両側視床の結合が低下してことを示した。視床は大脳半球内の投射繊維や連合繊維により感覚入力を大脳新皮質へと中継する中継核として重要である。そして、視床は交連繊維を有していない。これから、脳梁は両側の大脳半球の結合にきわめて重要であり脳梁離断により左右大脳の結合を解除することで全般発作が抑制されている可能性が高い。本研究の結果は、脳両離断が全般発作を抑制するネットワークの解明に結びつき、今までは明らかにされていなかった難治性てんかんに対する治療の足がかりになる可能性が高くその社会的意義が大きいと考える。
|