研究課題/領域番号 |
17K10951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
柿木 良介 近畿大学, 医学部, 教授 (20314198)
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研究分担者 |
赤木 將男 近畿大学, 医学部, 教授 (00273441)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 人工神経 / 末梢神経再生 / 同種神経基底膜 / 骨髄間葉系幹細胞 / 血流 / 神経誘導管 / 同種脱細胞性神経基底膜 / 可溶性チューブ / 毛細血管透過性チューブ / 人工神経鞘 / 血管茎 / 同種脱細胞化神経基底膜 / 骨髄幹細胞 / 血管 |
研究成果の概要 |
神経欠損を伴う末梢神経損傷の治療は、重要な機能を果たしていない末梢神経を自己の体から採取し、その神経欠損に移植する自家神経移植術が一般的である。この方法では、移植できる神経量に限りがあり、また神経採取部に神経麻痺を起こす。本実験では、免疫学的に不寛容であるラットから採取した坐骨神経を免疫反応を避けるため脱細胞化し、そこにシュワン細胞に分化する可能性のある自家骨髄間葉系幹細胞を移植したものを、ポリグリコール酸線維外套管に挿入して作成した人工神経を作成した。この人工神経ではラット坐骨神経で自家神経の70-80%の末梢神経再生を獲得でき、臨床応用可能と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回実験で用いた外套管は,柔軟性があり生体分解性があるため,神経再生後外套管を除去する必要がなく,また屈伸する関節部にも移植できる。 以前の実験(Kaizawa Y. Cell Transplant 2017)では,外套管内に血管茎を挿入していただが、本実験の外套管の毛細血管透過性のため、血管は外套管の外を沿わすだけで再生神経に良好な血流を付与する事がわかった。また血流の良い場所に移植するのであれば,外套管の周囲に血管茎を沿わす必要が無い。 脱細胞化同種神経は,ほぼ完全にcell debrisを取り除けて,抗原性を示さず、また細胞外マトリックスを保持でき、移植したBMSCを誘導管内に保持していた。
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