研究課題/領域番号 |
17K10952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
中村 英一郎 産業医科大学, 医学部, 准教授 (10412644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 椎間板変性 / Hedgehog / Smoothened / 骨棘 / Sonidegib / 骨・軟骨代謝学 / Cre / 脊椎脊髄病 / 骨・軟膏代謝学 |
研究成果の概要 |
マウスの腰椎椎間関節を切除した椎間板変性モデルに、椎間板発生や変性過程で発現するHedgehogシグナルを伝達する膜蛋白のSmoothened(Smo)の阻害薬であるSonidegib (NVP-LDE225)を週3回腹腔内注射し椎間板変性の抑制が起こるか確認した。生理食塩水投与群(対照群)と比べ、阻害薬投与群では変性による椎間板高の低下が有意に抑制された。組織学的に、対照群の変性椎間板の終板軟骨層には肥大軟骨細胞が現れ、一部は骨化し層の破綻が見られ、その領域にVEGFやCD31の発現がみられた。一方、阻害薬投与群では軟骨細胞の肥大化、VEGFやCD31の発現は有意に抑制されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴い椎間板変性が起こり腰痛や脊柱管狭窄、椎間不安定性、脊柱変形を引き起こし多くの脊椎疾患の原因となる。椎間板の発生や変性過程で発現するヘッジホグシグナルを伝達する膜蛋白のスムースンドの阻害薬であるソニデジブを椎間板変性モデルのマウスに腹腔内投与したところ、椎間板変性の抑制効果が見られた。ソニデジブは癌治療薬としてすでに臨床試験中の薬剤であり、超高齢社会で脊椎加齢変性疾患に対する抑制治療への応用が期待される。
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