研究課題
基盤研究(C)
脂肪由来幹細胞(ADSC)の骨腫瘍切除後の欠損に対する骨再生効果を確認した。in vitroにおいて、ADSCによる凍結自家処理骨再生能を検討し骨芽細胞のSmadシグナルやJNKシグナルが有意に活性化、骨形成を促す液性因子を産生している可能性が確認され、in vivo実験モデルで、凍結自家処理骨にADSCを添加することで、骨再生の亢進が確認された。In vitroでのBMPの発現効果やDiIの分布などとあわせ、ADSCは骨に直接分化したより、周囲に存在して骨形成サイトカインを分泌し骨形成を促進したと考えられた。今後ADSC添加による臨床応用が期待される。
骨軟部腫瘍手術で切除した骨軟部組織欠損を補填する医療技術を発展させることは重要な課題である。骨肉腫などの腫瘍を含む骨は、熱や放射線、低温処理などを行うことで腫瘍を壊死させ、骨を再利用して使用できるが、当教室では液体窒素を使用した処理方法を開発、臨床応用を行ってきた。今回、その再生能力の改善のため、採取が容易で細胞数が多くとれる脂肪由来幹細胞を用いて再生医療を行うことを研究、結果を得た。日本オリジナルの治療方法を更にすすめて行く橋掛かりとなった。
すべて 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
J Transl Sci
巻: 5 号: 2 ページ: 1-7
10.15761/jts.1000329
PLoS One
巻: 14 号: 3 ページ: e0214488-e0214488
10.1371/journal.pone.0214488
Clin Orthop Relat Res
巻: 印刷中 号: 6 ページ: 1693-1701
10.1007/s11999-017-5259-z
BioClinica
巻: 32 ページ: 1031-1034