研究課題/領域番号 |
17K10977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
星 学 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50445037)
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研究分担者 |
大戎 直人 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (50754743)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 整形外科 / 骨軟部腫瘍 / 骨腫瘍 / 単純性骨嚢腫 / 病因 / プロテオーム解析 / 再発 / 長管骨 / 踵骨 |
研究成果の概要 |
単純性骨嚢腫は長管骨、踵骨に発生する内部に液体を貯留する腫瘍様類似疾患であるが、その病因は不明である。本研究では単純性骨嚢腫を構成する壁細胞と内容液の検討を行った。長管骨骨嚢腫の壁細胞の性格は、RNAの発現では骨芽細胞に偏っており、また、壁細胞の培養細胞はALPを産生する性格を有することが確認された。病理学的には長管骨症例、再発症例、踵骨症例いずれにおいても破骨細胞活性は高くなかった。内容液のプロテオーム解析を行ったところ、踵骨骨嚢腫ではapolipoprotein Eを主体とする脂質代謝が賦活化しており、踵骨骨嚢腫に観察されるCholesterol granulomaとの関連性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単純性骨嚢腫の病因は現在も未解決の状態である。遺伝子発現、病理組織像での検討では、単純性骨嚢腫の壁細胞の性格は、骨吸収像を示唆する破骨細胞ではなく、骨芽細胞系形質の性格が優位であった。プロテオーム解析では、踵骨骨嚢腫症例では脂質代謝の賦活化がみられ、古典的に報告されている静脈還流障害説、内圧上昇説などの病因論とは異なった経路の関与が示唆された。
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