研究課題/領域番号 |
17K10987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金子 和夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (50311981)
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研究分担者 |
末原 義之 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70509405)
齋藤 剛 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80439736)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 軟部肉腫 / pazopanib / GLI1 / 12q13 / 著効例 / Pazopanib / 骨軟部腫瘍 / キナーゼ阻害剤 / 遺伝子変異 / リン酸化 |
研究成果の概要 |
軟部肉腫にてTyrosine kinase 阻害剤であるpazopanibは近年治療適応を受けた。報告された使用成績では部分奏効は約8%、完全奏効は0%と奏効性は低い。本研究グループでは進行軟部肉腫例に短期pazopanib投与で完全奏効する著効例を認めたため、分子病理学的背景の網羅的探索と比較検証コホートを用い同定遺伝子変化・発現とリン酸化タンパク質発現の比較検証を進めた。その結果PDGFRBリン酸化タンパク質の高発現及び染色体部位12q13-14 (GLI1, CDK4部位)に特的遺伝子増幅を認め、GLI1がpazopanibの標的であるPDGFRBの発現を誘導することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、難治性かつ「希少がん」である高悪性軟部肉腫における生命予後の改善に貢献する新規治療法の開発を目的とした。具体的には我々のグループが、Tyrosine kinase (TK)阻害剤であるpazopanib 著効例の高悪性軟部肉腫手術検体より新規発見したキナーゼ遺伝子変異、及びそれらに一致したリン酸化タンパク質の高発現に注目し、大規模コホートによる変異・発現検証及びin vitro, in vivoの機能解析を行った。それら成果は現在まで未知であった難治性軟部肉腫におけるpazopanibの治療奏効・抵抗因子の解明に寄与し、新規個別化治療法の開発に貢献した。
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