研究課題/領域番号 |
17K10993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
テルカウィ アラー 北海道大学, 医学研究院, 助教 (00723074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 人工股関節置換術後の無菌性緩み / マクロファージ / サイトカイン / ケモカイン / 人工関節置換術後の無菌性緩み / 炎症性骨溶解 / 破骨細胞 / IL-27 / Osteolysis / Inflammation / Osteoclastogenesis / Bone resorption / 骨融解 / 炎症反応 / インプラント |
研究成果の概要 |
本研究の目的は人工関節置換術後の無菌性緩みに対する新規治療方法の開発として、炎症性骨吸収におけるマクロファージ、樹状細胞、好中球の機能を解明することである。人工的に作成した超高分子量ポリエチレンとヒトマクロファージを用いた網羅的遺伝子発現解析では、これまで未報告の炎症性サイトカインが多数同定された。その中で2つの破骨細胞誘導因子を同定し、さらにIL-27が炎症性骨吸収の抑制因子であることを報告した。これらの知見は、無菌性緩みをはじめとする炎症性骨吸収メカニズムの解明に寄与するのみでなく、将来的に検査・治療応用に繋がるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工股関節置換術は股関節が高度に破壊された症例に対して行われる手術である。一般的に人工股関節の術後耐用年数は10年~20年とされるが、人工関節の「緩み」は、長期使用により関節面から発生する摩耗粉がマクロファージなどの免疫細胞を活性化し、最終的に局所的な骨溶解が引き起こされることで起こる。現在の所、「緩み」に対する治療方法は再手術しかないのが現状である。 そこで本研究では、摩耗粉と反応するマクロファージと、それに関連する因子を調べ、そのメカニズムを解析した。本研究成果から、再手術に頼らない、人工股関節の「緩み」に対する治療方法を将来的に確立することが出来ると考えている。
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