研究課題/領域番号 |
17K10997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 航平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (40794227)
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研究分担者 |
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
武冨 修治 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70570018)
張 成虎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80780551)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / メカノセンシティブイオンチャネル / Trpv2 / 軟骨細胞 / 関節軟骨表層 / メカノトランスデューサー / 変形性関節症 / 軟骨分化 / Lubricin / Fluid Flow Shear Stress / メカノセンサー / 軟骨前駆細胞 / 滑膜組織 / 骨・軟骨代謝学 / メカニカルストレス |
研究成果の概要 |
様々な刺激に対するセンサーとされるTRPファミリーの関節軟骨における発現とその作用メカニズムを解析した。in vivo/ in vitroの実験より、Trpv2は力学的刺激依存性に細胞内カルシウム流入を制御し、calmodulin / CREB経路を介してlubricinを誘導し軟骨保護に寄与していると考えられた。また、Trpv2はCalcineurin/Nfatc1経路を介して軟骨細胞の肥大分化を抑制し、変形性関節症進行における異所性骨化を抑制している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性関節症は遺伝的要因、代謝疾患要因、環境的要因、そして力学的負荷など様々な要因からなる多因子疾患であるが、中でも過度の体重増加もしくは過度の運動などが高いリスクであることから、過剰な力学的負荷は変形性関節症の最大の誘因と考えられている。そこで、関節軟骨に発現している、メカノセンシティブイオンチャネルの候補分子としてTRPV2に着目した。Trpv2は機械的刺激依存性に軟骨細胞の肥大分化を抑制し、変形性関節症進行における異所性骨化を抑制している可能性が示唆されたことより、Trpv2の機能解析が進めば変形性関節症の治療の有力なターゲットとしての可能性が期待される。
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