研究課題/領域番号 |
17K11008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
北川 教弘 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30294284)
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研究分担者 |
別所 康全 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70261253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨代謝 / 破骨細胞 / シグナル伝達 / 免疫学 / 糖鎖 / Siglec-15 |
研究成果の概要 |
DAP12を介したシグナル系は骨吸収活性を有した成熟破骨細胞の形成に必須であるが、その制御機構は明らかではない。この理由として破骨細胞におけるDAP12会合受容体の実体が不明であったことがあげられる。研究代表者は培養細胞系を用いた研究からSiglec-15がDAP12会合受容体として機能することを報告した。本研究では研究代表者が独自に開発したSiglec-15-DAP12複合体を一分子で模倣するタンパク質改良型SSDKAを破骨細胞特異的に発現させると、Siglec-15KOマウスおよびDAP12KOマウス由来成熟破骨細胞の形成やこれらマウスの呈する大理石骨病を回復することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Siglec-15-DAP12複合体を一分子で模倣するタンパク質改良型SSDKAの破骨細胞特異的な発現がSiglec-15およびDAP12遺伝子欠損マウスの大理石骨病を回復するという本研究での成果は、Siglec-15が破骨細胞におけるDAP12会合受容体の実体であることを強く示唆する。これに基づきSiglec-15を標的として研究を進めることが、1)DAP12を介したシグナル系の制御メカニズムを解明する、また2)骨粗しょう症を始めとする骨疾患治療薬を開発する、などの学術的・社会的に意義のある課題に取り組む足がかりの一つになると考えられる。
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