研究課題/領域番号 |
17K11020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
永谷 祐子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 高度医療教育研究センター教授 (90291583)
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研究分担者 |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (70212462)
野崎 正浩 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (00509309)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 滑膜細胞 / グリオスタチン / チミジンホシホリラーゼ / ヒアルロン酸 / チミジンホスホリラーゼ |
研究成果の概要 |
関節リウマチ(RA)治療は寛解をめざす時代になった。しかし炎症が鎮静化されたにも関わらず局所の滑膜炎の持続がみられる患者が存在する。申請者らは、RAの発症にグリオスタチンが密接に関与していることを報告している。 変形性膝関節症(OA)、RAの局所治療法のひとつに高分子ヒアルロン酸 (HMW-HA)の関節内注射が広く行なわれているが、滑膜細胞への作用機序はいまだ明らかでない。本研究では培養滑膜細胞を用いて、 HMW-HAがグリオスタチンあるいは血管内皮細胞増殖因子などの血管新生因子を制御する機序を明らかにし、滑膜炎や関節破壊を防止する効果的かつ安全なHMW-HAによる局所治療方法の意義を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“関節リウマチの病態、関節破壊にグリオスタチンの過剰産生が関与する”という考え方は、申請者らの独創的な研究成果に基づくものである。生物学的製剤やメトトレキサートを使用しているにも関わらず、少数の関節腫脹が残存し、寛解目標に到達できない症例が存在することが、実臨床ではよくみられる。少数の関節腫脹に対して外科的に滑膜切除を行なうことも有用であるが、関節内注射療法の方がより侵襲性が低い。 炎症性サイトカインネットワークの下流に位置するグリオスタチン産生を高分子ヒアルロン酸により制御できれば、薬物治療不応性の関節炎に対しても、有効かつ安全な局所治療が可能となる。
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