研究課題/領域番号 |
17K11036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
寺村 岳士 近畿大学, 大学病院, 講師 (40460901)
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研究分担者 |
中西 真人 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 招聘研究員 (10172355)
福田 寛二 近畿大学, 医学部, 教授 (50201744)
淺原 弘嗣 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (70294460)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 転写因子 / 遺伝子治療 / 軟骨細胞 / KLF4 / ノックアウトマウス / 軟骨 / 再生医療 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
本研究ではKLF4が軟骨細胞の分化および軟骨特異的細胞外マトリクス(ECM)の発現に重要な役割を担っていることを検証した。RNAseqおよびNET-CAGE解析により、KLF4の強制発現はECM発現を活性化することが明らかになった。Klf4コンディショナルKOマウスでは、ECM遺伝子が野生型に比べ有意に低下していた。マウスにおいて作製したOAモデルでは、野生型とKO間で病態の進行速度、変性度に差は認められなかったが、遺伝子治療を想定して行ったステルスRNAウイルスを用いたヒト軟骨細胞へのKLF4導入実験では、KLF4の導入により細胞増殖速度の低下と軟骨基質の発現上昇が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症(OA)は代表的な加齢性運動器疾患の一つであるが、効果的な治療法は存在していない。我々は、OAの根本的な治療用は変性箇所において脱分化あるいは増殖による出現した未成熟の軟骨細胞を効率的に再分化させる処置が有効であると考えた。本研究では軟骨分化制御のハブとなる候補分子としてKLF4に注目し、機能と介入の可能性について検証した。その結果、Klf4は軟骨ECMの発現に重要な役割をもつことが明らかとなり、遺伝子治療を想定して行ったステルスRNAウイルスを用いたヒト軟骨細胞へのKLF4導入実験では、軟骨分化の促進・成熟という期待した成果が得られうることが明らかになった。
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