研究課題/領域番号 |
17K11037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
竹原 俊幸 近畿大学, 大学病院, 助教 (60580561)
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研究分担者 |
寺村 岳士 近畿大学, 大学病院, 講師 (40460901)
福田 寛二 近畿大学, 医学部, 教授 (50201744)
末盛 博文 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (90261198)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | βcatenin / naive型とprimed型 / 多能性幹細胞 / iPS細胞 / 基底状態 / ES細胞 / ヒト多能性幹細胞 / β-catenin / ヒトiPS細胞 / リプログラミング |
研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞を臨床応用するには、より能力が高くまた安定した基底状態へ導く必要がある。本研究では、βcatenin分子に着目し、その修飾状態を変化させることで遺伝子組換えを経ず、また単一の因子の制御によって基底状態ヒトiPS細胞の獲得が可能であった。本研究成果は、多能性ネットワークの理解およびiPS細胞のさらなる利用価値を高める結果となる。また、βcateninは細胞の癌化や細胞死に強く関連することから、本研究により得られた新しいβcateninの機能は未知の細胞現象における一つの重要な知見となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幅広い領域への再生医療の適用には、高い能力を持つ多能性幹細胞の利用は必須である。しかしながら、現状のヒト多能性幹細胞は増殖能力の低さ、ゲノム不安定性、分化能力の低さを示すことから、これらの問題を解決する必要がある。本研究では、遺伝子組換えを必要とせず、1因子の制御によって非常に能力の高いヒト多能性幹細胞の獲得が可能であった。これはβcateninと多能性ネットワークの新しい関係性を示すと同時に、臨床応用に適したヒト多能性幹細胞を準備することが可能な技術であると考えられる。
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