研究課題/領域番号 |
17K11044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
古藤田 眞和 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (30530133)
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研究分担者 |
石山 忠彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90293448)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アミオダロン / 虚血低酸素 / ナトリウムチャネル / 脳保護作用 / ナトリウムチャネル阻害 / 脳神経作用 / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
遠位局所脳虚血モデルにおいて、アミオダロンの虚血前投与がNaチャネル阻害を介して脳保護作用を発揮することを示した。一方で広範脳虚血低酸素モデルを用いた実験ではアミオダロンは有意に神経学的予後を悪化させた。アミオダロンの薬理作用は複雑であり、種々のNa輸送系を介して細胞内外のNaイオンバランスに作用する。アミオダロンの脳組織への作用は脳虚血発生機序・障害程度・投与タイミングなどの条件に依存することが示された。また上記研究中に、アミオダロン投与マウスにおいて疼痛反応が軽減されることに気づき、疼痛試験を用いて、アミオダロンがNaチャネル阻害を介する鎮痛作用も有すことを検証・確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミオダロンはVaughan-Williams分類Ⅲ群に分類される抗不整脈薬であり、様々な難治性不整脈の治療において広く使用されている。2013年より日本においても心肺蘇生時の使用が可能となり、アメリカ心臓協会心肺蘇生ガイドラインでも第二選択薬となっていることから、使用の拡大とともに長期的な神経学的機能への作用に関心が高まっている。アミオダロンが投与される、重症不整脈や心肺停止を来した患者には脳血管障害・虚血性心疾患・外傷などを含む多くの重大疾患の併存が認められ、これらの併存疾患の兆候となる疼痛反応へのアミオダロンの作用およびその機序の解明にも大きな意義がある。
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