研究課題/領域番号 |
17K11048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
林 智子 名古屋大学, 医学系研究科, 招へい教員 (10718414)
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研究分担者 |
小西 裕子 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (60771970)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒトがん細胞株 / セボフルラン / 吸入麻酔薬 / がん細胞株 / 足場非依存性増殖 / 浸潤 / がん細胞 |
研究成果の概要 |
吸入麻酔薬は虚血再灌流と同様に心筋や腎臓の保護作用を生じることが以前より知られている。これに対し、癌の外科手術に使用する麻酔薬ががん細胞に同様の保護作用をしているという懸念がある。報告者らはすでに複数のがん細胞株を用い吸入麻酔薬セボフルランの増殖への影響は使用する細胞株によって異なることを報告している。本研究ではその中で増殖を亢進した結腸癌細胞株を用い、その増殖作用をWnt/β-catenin経路にあると考えそのノックアウトクローンを樹立し検討した。その結果、セボフルラン暴露は一部のWnt遺伝子依存的に足場非依存性やコロニー増殖能などを高めることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では大腸がんの初期に関わるとされるWnt/β-catenin経路がセボフルラン暴露により活性化し、一部のヒト培養細胞株で長期的な増殖能を高めることを確認した。しかし本研究は実験室での培養細胞株を主に使用した研究であるため、より生体に近い環境での詳細な検討が必須である。本研究により、将来的に各癌腫に応じた麻酔薬の選択に資する厳密な基礎研究の一部を達成することができた。
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