研究課題/領域番号 |
17K11050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
小嶋 亜希子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50447877)
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研究分担者 |
北川 裕利 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50252391)
松浦 博 滋賀医科大学, 医学部, 理事 (60238962)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 吸入麻酔薬 / 心筋保護効果 / Ca2+制御タンパク質 / 虚血再灌流傷害 / 麻酔学 / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
虚血心筋の再灌流時に発生する虚血再灌流傷害は、細胞内Ca2+過負荷を主な原因とする心筋傷害である。我々はこれまでに、心筋虚血再灌流傷害の細胞傷害モデルであるオキシゲンパラドックスやCa2+パラドックスの発生機序について、正常マウス心室筋細胞を用いて検討を行い、RyR2やSOCEチャネルなどのCa2+制御タンパク質の機能異常がその分子基盤であることを見いだした。本研究課題では、虚血性心疾患に密接に関わる肥大心におけるオキシゲンパラドックスについて検討し、肥大心では正常心と比較して、さらにCa2+制御タンパク質の機能異常が発生しており、オキシゲンパラドックスの発生が増強することを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吸入麻酔薬の心筋保護作用の検討の多くは、prosurvival signaling pathwayに着目して行われてきたが、我々がこれまでに明らかにしてきた吸入麻酔薬の心筋保護作用のメカニズムは、Ca2+制御タンパク質(RyR2やSOCEチャネル、CaMKII)を標的としたものである。肥大心や不全心においてはSOCEチャネルタンパク質の発現増加やRyR2の機能亢進が報告されているため、正常心のみならず病態心における虚血再灌流傷害に対しても、セボフルランの心保護効果が期待できる。本研究成果は、吸入麻酔薬の保護作用を応用した新規の心筋保護法や心筋保護薬の開発に寄与すると期待される。
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